2017年01月25日

レシピと楽譜

宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
は、ピアノの調律師を目指す青年の話で、
料理の事は出てこないのだけど、

『最高の音を探る』というのが、
『最高の味を探す』というのに通じるような
部分があって、非常に心に残る1冊でした。


  本.png


私が仕事でレシピを作り、
フードコーディネーターさんや、
調理人さんが再現するということがあります。
当たり前ですが、
作る人によって、味も焼き加減も変わってきます。

生徒さんの中には、
「気に入って何度も作っているうちに、お教室での味と
違う味になってきてしまった」
と話される方もいます。

美味しいという味覚も、その幅も、流動的なので、
『絶対という味』は、『絶対という音』と同じくらい、
とても不安定なものなのだと思います。

そして、レシピは楽譜と同じように、
上手に再現する事だけが目的ではなく、
自由に表現し、自由に楽しんで良いものなのだと、
この本を読んで、改めてそんな事を感じました。

自分のレシピが、どこかの食卓で、その風景に合わせて
小さな幸せを奏でてくれていたらいいなと思います。




posted by みゆき at 20:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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